- 日替わりコラム
Fri
12/17
2021
アメリカの大手調査会社が2017年に発表した「エンゲージメント・サーベイ」に、興味深い調査結果が出ているので紹介します。
調査の目的は、企業の社員に12の質問を行い、その結果から「社員幸福度」や「熱意」を判断することです。質問は、「自分が何を期待されているのかを知っている」、「仕事を行うための材料や道具が与えられている」、「自分が最も得意なことをする機会が毎日与えられている」、「1週間のうちに認められたり、褒められたりした」、「上司や同僚が自分をひとりの人間として気にかけてくれている」、「同僚等が自分の成長を促してくれる」、「自分の意見が尊重されている」、「自分の仕事は重要だと感じさせてくれている」、「同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている」、「職場に親友がいる」、「半年のうちに、誰かが自分の進歩について話してくれた」、「1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった」です。
調査の結果、日本の社員の中で、エンゲージメントすなわち幸福度が高く「熱意あふれる社員」は6%しかいませんでした。これは、調査した139か国中、132位で、ほぼ最下位レベルでした。
これらの結果がすべてではありませんし、西洋的な思考も内在していますが、社員幸福度や熱意を向上させるヒントにはなるでしょう。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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