- 日替わりコラム
Wed
1/12
2022
SDGsの「ゴール8」は、「経済的成長と働きがいのある人間らしい雇用を両立させる」ことです。
私たちの生活が安定するためには、経済的な成長が欠かせません。一方で近年、従業員に長時間労働や過剰残業を強いる「ブラック企業」が非難を浴びる例は少なくありません。しかし、従業員が心身ともに健康であり、やる気に満ちた職場は生産性が高まり、事業にも良い影響を与えることは、多くの経営者が経験しているはずです。
特に、ミレニアル世代(1980年以降の生まれ※ )や、Z世代(1995年以降の生まれ※ )は、ワークライフバランス(仕事と私生活のバランス)を大切にする人が多く、昭和的な「熱血社員」の価値観は通用しないと考えたほうが良いでしょう。
経済産業省は、健康経営で優れた企業や法人を表彰する「健康経営優良法人認定制度」(ホワイト500/ブライト500)を実施しています。大企業だけでなく、中小企業もその対象です。健康経営に取り組む優良法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価される環境を整備することを目指しています。
※ 生年については、さまざまな定義がある
『オルタナ』編集長森 摂
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