イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

DAILY COLUMN

- 日替わりコラム

Fri

5/13

2022

ストレス社会を心穏やかに生きる(91)いのちの命題

 私たち人間は、毎日、仕事や勉強、人とのふれ合いの中で、さまざまな経験を積んでおります。いつの時代も、生きることそのものが大変であるために、「生きることの喜び」よりも、「生きなければならない苦しみ」のほうが勝(まさ)ってしまう瞬間もあろうかと思います。そして、生きることに忙しくなってしまいますと、いつの間にか、「生かされている」という「命の本質」をも忘れてしまうものです。
 人は、恵まれ過ぎている時に「感謝の心」を忘れ、苦しみに苛(さいな)まれている時に「慈悲の心」を持てなくなってしまいます。感謝や慈悲の心が失われてしまった時、人はもっとも辛(つら)いのかもしれません。
 「私たちは、何のために生きるのか?」これは、人生最大の命題だと思いますが、大切なことは、「どのように生きるのか」という「生き方」のほうにこそあるのではないでしょうか。「生きるために仕事をする」のと、「仕事をするために生きる」のとでは、同じ「生きる」にしても、まったく違った「生き方」になるのだと思います。
 そして、「私が命を生きている」のと、「命が私を生きてくれている」のとでは、同じ「命」でも、まったく違った「命」に見えて参ります。
 「生きる」ということは、「自他の命と向き合う」ということであり、「魂を見つめる」という『いのちの命題』なのだと思うのです。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています

戻る

ACCESS

- アクセス

事業所

〒275-0024
千葉県習志野市茜浜1-12-3
ライフ・クリエーション・スクエア内BMSA・環文研共同研究棟1階

Google Map

本部

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-11
アグリスクエア新宿11階

Google Map
お問い合わせはこちら トップへ