- 日替わりコラム
Mon
6/27
2022
ある学会の「ウィズ・コロナの働き方に関するガイドライン」には、在宅勤務時の照明や眼精疲労に関する注意事項が紹介されています。
まず、在宅での作業の際には、照明の色味が問題となります。オフィスでは蛍光灯など昼白色の青白い照明が多く用いられていますが、住宅では赤味がかった温白色系の照明が設置されていることも多いかと思います。赤味がかった照明は休憩や沈思黙考するときにはよいのですが、作業時は青白い照明のほうが効率性が高まるとされています。このことから、可能であれば色味が調整できる照明が望ましく、それができない場合には、中間の白色系の器具がよいとしています。
また、照明器具には「Ra」という表示があり、作業時に色を正確に把握したい場合には「Ra80以上」の照明器具が望ましいとされています。「Ra」は色の再現性を評価した表示で、太陽光の下で正確な色の再現を100とした場合の指数です。
そして、パソコンでの作業では、20分毎に20秒ほど、6m以上遠い所を見ることを奨励しています。日中なら窓外の景色、夜間なら室内の遠い場所にある絵や写真などを見るようにしましょう。これを、「アイレストポイント」といいます。また、夜間の場合にはその絵や写真に照明が当たっていると、それにより、ピント調整力が高まります。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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