- 日替わりコラム
Wed
7/27
2022
前回、実家の着物の問題について、「置いておくにも処分するにも、持ち主ご本人の納得が大事」ということをお伝えしました。そしてもうひとつ、「手放し方の納得」も重要です。
処分する以外にも、手放し方はいろいろあります。まず思いつくのは買い取りサービスですが、ご存知の通り思うような金額での買い取りは難しいことが多いので、もし「着物の金銭的価値」を重視されるのであれば、少しでも高値で引き取ってくれるお店を探し続けていただくことになります。「お金は不要だけど、着物として誰かに着てもらいたい」という思いが強い場合には、活用してくださる団体への寄付も可能です。思い出が詰まった着物であれば、別のものにリメイクして手元に置いておくのもよいですね。
もし、手放す過程を重視されるならば、着物供養という方法もあります。インターネットで「着物・処分・方法」などで検索し、さまざまな方法の中から、納得できる手放し方をお探しください。手放し方を模索していく中で、その人にとっての手放せない理由がより具体的になった場合、たとえば金銭的価値を重視されているのであれば保管損失と比べる、思い出を大切にされているのであれば最後に一度着用してみるなど、考えられることをひとつずつ、お試しいただければと思います。
株式会社オフィスミカサ 代表・整理収納アドバイザー一級認定講師長野ゆか
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