- 日替わりコラム
Thu
9/15
2022
長崎県の中央部・大村市の「おおむら夢ファームシュシュ」(山口成美代表取締役)は、農村に観光を生み出し、年間約50万人が訪れる複合施設です。2000年に地元の8名が出資し、小さな農産物直売所からスタートしました。現在、働く人は70名。その8割以上が女性です。
もともと大村市は、ぶどうや梨などの観光農園が多いところでしたが、賑わうのは秋の2か月間のみ。また、高齢化や次世代後継者などの課題もありました。そこで、1年間を通して賑わいを作り、規格外で出荷できない果実もうまく活用しようとジェラート工房を作りました。それが評判となり、ジェラート工房のほかにも、村をつなぐ交流の場となっています。
200戸もの農家が出荷する農産物直売所やビュッフェレストラン、パン工房などがあり、レストランは結婚式や法事など、冠婚葬祭にも利用できます。また、農家9軒が連携し、民泊もできます。体験教室では、ピザやウィンナー、大福、郷土の寿司づくりなどをインストラクターが指導してくれますし、学校の食育、老人施設の高齢者、視察、修学旅行などにも利用されています。ユニークなのが、婚活イベントです。男女それぞれ10名を募集し、イチゴ狩りのあとにイチゴ大福づくりなど、その時のテーマに沿って交流を深めます。
食総合プロデューサー金丸弘美
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