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2022

人生100年時代の働き方

 国は「2040年の働き方」を予測するにあたり、その前提として平均寿命は2歳伸び、2040年は「人生100年時代」だとしています。
 一方、2019年には6700万人だった就業者数が、2040年には5200万人程度まで落ち込むと指摘します。それを受け、「女性や高齢者の就業率の一層の向上とともに、一人ひとりの職業能力開発、労働力の最適配置や雇用管理の改善等により働く人のポテンシャル(潜在的な力)を引き上げ、活躍できるようにしていくことが求められる」と述べています。そして、情報通信などの技術革新はさらなる進化が予想され、「生活や仕事の両面でのオンライン化、AI・IOTなどの社会実装の進展が予想される。これらは時間や場所の制約をなくし利便性・効率性や暮らしの質を高めることが期待される」としています。
 このような社会の実現のため、中長期的なキャリアアップのための「キャリア形成の支援と雇用管理の改善」、人生100年時代の中で職業生活の長期化を見込んだ「中途採用に関する環境整備の推進」、フリーランスや副業・兼業などの新たな働き方のニーズが今以上に拡大していくであろうことから「新たな働き方への対応」への環境整備が必要だと指摘しています。多くの企業では、定年延長、継続雇用制度の改善などが行われていますが、今後はこれまで以上の制度改革が求められます。

東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明

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