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10/24
2022
現在、新しい働き方や働く場所の模索が続けられています。その中のひとつに「ハイブリッドワーク」があります。
ハイブリッドワークとは、その言葉の通り複数の働き方や働く場所を組み合わせることです。わかりやすい例が、従来通りオフィスで働くことと在宅勤務を組み合わせ、働く場所を固定することなく使い分けるというものです。同様のキーワードに「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」があり、ほぼ同じ意味で使われていますが、解釈によってはABWはオフィスビルの中と定義されているのに対し、ハイブリッドワークは自宅やサテライトオフィス、コワーキングスペース、カフェなども含んだ場所の使い分けとなります。
ただしABW同様、オフィスビル内でも皆でコラボレーションする場所、個人が集中する場所、リラックスする場所、思考する場所等々、さまざまな状況に応じた場所を用意して、それを使い分ける必要がありますし、都市の中においてもコワーキングスペースなど、状況に応じた場の提供が求められます。また、これらを円滑に運営・管理するための勤怠ソフトや場所の予約システムなどの管理・支援技術も必須となります。
ハイブリッドワークは始まったばかりで、まだまだ整備が不十分ですが、これからの働き方の主流となるのは間違いないでしょう。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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