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2022

「高知県観光特使」の活躍

 多くの自治体は、地元にゆかりのある著名人や有識者を観光大使に任命し、PRに一役かってもらう目的で名刺を配布しています。
 中でも突出しているのが、「高知県観光特使」です。現在、タレントの島崎和歌子さん、作家の吉田類さんをはじめ503名が任命されています。名刺のデザインには毎年、その年の観光ポスターが使用されます。
 2021年は「あなたの、新休日。」で海でSUPボードを漕ぐ人など数種類のポスターが、2022年は「高知の味曜日」で高知名物のかつお(春)、あかうし(夏)、田舎ずし(秋)、うつぼ(冬)の4種類のポスターが使われています。QRコードが付いていて、スマートフォンで見ると高知県の食のガイドや特典キャンペーン一覧にすぐにアクセスできます。名刺の裏は「高知県観光施設等無料入場券」になっており、高知城、高知県立美術館、高知県立坂本龍馬記念館、高知県立牧野植物園、高知県立足摺海洋館など、20か所の文化施設に5名まで無料で入れます。
 高知県出身の小説家・有川浩(現在は有川ひろ)さんの作品『県庁おもてなし課』は、有川さん自身が高知県観光特使を務めていたときの経験をもとに執筆され、その後、映画化もされました。その中で、「高知県観光特使」の名刺についても描かれています。しかも高知県庁には、「おもてなし課(現在は、おもてなし室)」が実在します。

食総合プロデューサー金丸弘美

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