- 日替わりコラム
Fri
12/16
2022
内閣府の「RESAS(地域経済分析システム)」と環境省の「地域経済循環分析システム」は、今後の自治体運営をよりよくするために作られたもので、誰でも利用することができます。経済産業省と内閣府の分析システムは、官民のデータを集約し、地域経済をデータでわかりやすく「見える化」しようというものです。項目が細かく分かれており、人口の推移・構成、各産業の産出額・企業数、消費の傾向、病院の数・患者数など、さまざまな数値がグラフ化され、一目でわかるようになっています。環境省の地域経済循環分析ツールは、自治体の名前を選んで検索すると、その地域の産業構造がより詳しくわかります。
たとえば、地域で稼ぐ力はあっても買い物ができる場所が少ないためにお金が地域外に出て行ってしまい全体では損失につながっている、観光客が多く来ているが宿泊施設や滞留する場が少ないために滞在時間が短く地域にお金が落ちていないなどの現状を知ることができます。
この分析ツールは、エネルギー代金の流出についてもわかる仕組みになっています。石油・原油・電気・ガス・石炭などの消費額だけではなく、二酸化炭素排出量まで見ることができます。これらを省エネ改革・再生可能エネルギーの活用などへつなぎ、脱炭素と地域で経済を回すことが目的です。
食総合プロデューサー金丸弘美
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス