- 日替わりコラム
Tue
1/3
2023
人参は秋から冬に旬を迎え、寒くなるほど甘みが増します。旬の人参は、砂糖をいつもよりも少なめにすることで、素材の甘みを活かして調理することができます。
人参は品種も多く、お節料理に登場する金時人参は濃い紅色をしており、沖縄で栽培されている島人参は黄色、そのほか紫色や白色の人参もあり、豊かな彩りで食卓を華やかにしてくれます。
栄養価の高い人参ですが、特筆すべきはカロテンです。カロテンという名前は「キャロット」に由来しているほど、豊富に含まれています。葉も栄養価が高く、同様にカロテンが豊富です。カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わります。ビタミンAはたんぱく質とともに粘膜を作るので、皮膚や目・鼻・喉などの粘膜を丈夫に健康に保ってくれます。乾燥している冬にこそ、人参を食べれば風邪やインフルエンザなどの感染症の予防効果が期待できます。
カロテンは脂溶性のため、きんぴらのように油で炒めたりかき揚げにするなど、油脂と一緒に摂ると吸収がよくなります。サラダや炒めもの、煮もの、焼きものなど、さまざまな調理法で食べることができて味わいも異なるため、お好みの調理法を見つけてみるのもよいですね。ピューレ状にすれば、ムースやケーキなどの菓子にも利用できます。
管理栄養士・野菜ソムリエプロ篠原絵里佳
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