- 日替わりコラム
Thu
2/23
2023
「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」とは、経済活動の中で排出される廃棄物を資源として考え、循環させて新たな価値を生み出す新しい経済システムです。EUから始まり、現在では世界の潮流となっています。従来の経済システムは「リニアエコノミー(直線型経済)」と呼ばれる大量生産・大量消費の経済活動であるために、大量の廃棄物を排出し続けることになります。
廃棄物対策の概念としては、リデュース(削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の「3R」が浸透していますが、これでは少なからず廃棄物が出てしまいます。それに対して「サーキュラーエコノミー」は廃棄物を出さないことが前提という点で「3R」とは異なっています。
「サーキュラーエコノミー」が注目される理由として、地球資源の不足と環境問題が挙げられます。国連の推計では2050年には世界人口が97億人になると予測され、このままのペースで経済活動を続ければ資源が枯渇し、すべての人口を賄いきれなくなり、地球温暖化やプラスチックごみなどの環境問題もさらに悪化していきます。「サーキュラーエコノミー」はSDGsとも密接に関わっており、持続可能な社会を実現し環境問題解決と経済を両立させるためには不可欠だと考えられています。
ライター東納英輔
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス