イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

3/1

2023

衛生視点で感染症・災害時のBCPを考える(2)感染症予防を考えた避難生活

 新型コロナウイルス感染症の影響が長く続くなか、災害時の避難生活においても対策を欠かすことはできません。
 気温が低い時期には、暖房を効かせるために窓を閉めきりにする傾向があり、換気が不十分になりやすくなります。そのため、ウイルスを含んだ飛沫やエアロゾルが空気中に舞ったときには、感染リスクが高まる可能性があります。
 避難生活の際にも、感染防止のために換気に気を配る必要があります。換気が必要かどうかの目安になるのが、二酸化炭素濃度です。通常の目安は建築物衛生法の空気環境基準である1000ppm以下ですが、気温が低い時期に、風邪やインフルエンザ、低体温症の予防を優先して考える場合には、学校環境衛生基準の1500ppm以下を目安にするとよいでしょう。
 濃度を正確に把握するには、二酸化炭素測定器を購入して、普段から使用に慣れておくことが大切です。購入にあたっては、経済産業省の「二酸化炭素濃度測定器の選定等に関するガイドライン」を参考に、検知原理が光学式のNDIRや光音響方式などを用いたもので、補正機能があるものを選ぶことをお勧めします。私はそれに加えて、メーカー仕様で、精度がおよそ5%以内の誤差範囲のものを選んでいます。

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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広

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