- 日替わりコラム
Thu
8/31
2023
学生生活のほとんどをコロナ禍で過ごした新入社員が入社して、そろそろ半年ほどになります。行動自粛やオンライン授業によって人と対面する機会が少ないまま社会人になり、自分よりも優秀な人がたくさんいると感じたり、仕事も自分が描いていたものと違うとギャップに悩んだり、よりストレスが溜まりやすい傾向にあるようです。
ここで先輩方の支えが必要となってきます。もし後輩が浮かない顔をしていたら、一対一で話せるように場所と時間を決め、じっくりと話を聞く機会をつくってほしいと思います。その際は仕事の話は控え、雑談で相手の心を掴むと良いと思います。「最近の休日は何をした?」、「好きなスポーツは?」など日常生活の話題から入ることで相手の心が開かれ、仕事や人間関係の悩みなどの相談もしやすくなるでしょう。なんでも相談できる先輩がいると思えるだけで、新入社員は日々安心して前向きになってくるものです。最もやってはいけないことは、困っている様子に気づいていながら「いつかなんとかなるだろう」と見て見ぬふりをすることです。忙しくて話を聞く余裕がないときは、相手の名前を言いながらの声かけや挨拶を実施するだけでも、新入社員には自分の存在を認めてもらっているという安心感が生まれます。
後輩の大事なサインを見逃さない先輩であってほしいと思います。
教育アドバイザー星森 一
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