- 日替わりコラム
Thu
9/7
2023
ナスは1年を通して収穫されますが、初夏から秋に旬を迎えます。
ナスは品種が非常に多く、それぞれに特徴があります。多くの産地で栽培されているのは「長卵形なす(中長なす)」や「長なす」です。そのほか、大きい「米なす」や非常に長い「大長なす」、特産品として知られる丸型の「加茂なす」や水分・甘みが豊富な「水なす」、また白色や緑色、ゼブラ柄など色や見た目もさまざまで、味わいもそれぞれ特徴があります。
夏に収穫されるナスは、強い日差しを浴びて生長するため、皮が厚くて種が多く、果肉が詰まっています。一方、秋に収穫されるナスは「秋なす」と呼ばれ、昼夜の寒暖差が大きく、柔らかい日差しの中で生長するため、皮が薄くて柔らかく、みずみずしいのが特徴です。「秋なすは嫁に食わすな」ということわざがあるほど美味しいです。
ナスは焼く、揚げる、炒める、茹でる、生とどんな調理法でも美味しくいただけます。夏のナスは水分が少なく、ソースや出汁が薄まらずに美味しく仕上げることができます。加熱しても煮崩れしにくいため、長時間の煮込み料理にもお勧めです。秋なすは、すぐに火が通るので、サッと炒めたり、焼きナスや天ぷら、浅漬けに向いています。夏が旬の水なすは柔らかく、生で美味しくいただくことができます。季節によって異なる味わいを楽しみましょう。
管理栄養士・野菜ソムリエプロ篠原絵里佳
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