- 日替わりコラム
Fri
9/8
2023
認知症になると、一体どのくらい費用がかかるのでしょうか。公益財団法人家計経済研究所の「在宅介護のお金と負担2016年調査」によると、自宅で介護する場合、1か月の平均費用は、要介護1=3万3000円、要介護2=4万4000円、要介護3=6万円、要介護4=5万9000円、要介護5=7万4000円となっており、全体平均では5万円でした。費用の内訳は、デイサービスなどの介護サービス料、医療費、介護用品代などがあります。ここに住宅改修などの費用を加えると、さらにその金額は増加するでしょう。また、症状が重くなるほど費用も増えていくため、最も重い要介護5の場合、家族の負担は計り知れません。
平均介護期間は約5年といわれていますが、10年以上も在宅介護しているケースもあり、その費用は家計に大きくのしかかってきます。私の場合、働きながら親の介護をしていたので、休日以外は朝から夕方までデイサービスに預けていましたが、費用は5~6万円+昼食費(1万5000円)ほどかかりました。そこにオムツ、貸ベッド、貸車椅子などの費用が加算され、総額が10万円を超える月もありました。在宅介護は、収入と支出のバランスを考えて、介護にいくらかけられるかという予測をしておくことをお勧めします。
介護福祉士中村和彦
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス