- 日替わりコラム
Mon
10/2
2023
画期的なアイデアを実現するためには、まず上司を説得する必要があります。そして、この説得の仕方いかんで結果は大きく変わるのです。
人は自信のある人の言葉を信じます。したがって、自分のアイデアや企画を上司に説明するときは、「言い切る」ことが大切です。言い切れないのは自信のなさの表れなのです。やる前から自分の逃げ場を用意しているようでは信頼されません。「本当にできるのか」と問われて、「できます」とはっきり言える覚悟が相手の心を動かします。さらに、自身が人前ではっきり「できる」と言葉にすることで、脳は「できる」と思い込み、成功への確信を持つようになるのです。
それでも否定された場合は、事態を冷静に俯瞰する必要があります。いわゆる「離見の見※ 」が必要となるのです。否定されたことへの感情を抑えて、相手が否定する本当の理由を探るのです。真意がわかれば、そこに突破口が見えてくるはずです。
また、議論が「やる」、「やらない」の極端な二択に陥ってしまっている場合は、「やり方A」、「やり方B」と選択肢の幅を広げて提示するなど、やる方向へ議論を誘導していくぐらいの心のゆとりが必要です。
どのような場合でも、相手を説得するために必要なのは、実は突き進む勇気ではなく、心のゆとりなのです。
※ 世阿弥(室町時代の能役者)が能楽論書『花鏡』で述べた言葉。
役者が観客の立場になって自分を見ること。客観的に俯瞰して全体を見る力
商品開発アドバイザーH・B 山越
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