- 日替わりコラム
Tue
10/31
2023
あなたは部下の失敗をどう捉えるでしょうか。「あれだけ言っているのに、また同じミスを!」と、部下を叱責したり責任を転嫁するようなことはないでしょうか。また部下に対して「失敗はしてもいい」と思っている方も、「失敗は欠かせないもの」とその考え方を一新することが重要です。その考え方がないと、いつしか「〇さんはやっぱり〇〇な人間だ」という先入観が生まれ、部下の可能性を奪います。
理想の上司に、前WBC栗山英樹氏の名前が挙がったことがあります。栗山監督は、侍ジャパンメンバー全員とさまざまな角度から互いに納得いくまで時間をかけて話をしたそうです。さらに「失敗しても、後で修復すればよい」、また一人ひとりを「信じて、任せて、感謝する」、「選手を叱らない」、「選手の責任にしない」をポリシーとして掲げ、その結果、世界の頂点へと導きました。本田技研工業創業者の本田宗一郎氏は「チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」と言いました。
人は失敗すると、自分の選んだ道は正しかったのだろうかと思い悩んでしまいがちです。逆に失敗を糧に努力することによって、自分の選択は間違っていなかったと言えるような部下を一人でも多く育て上げ、導いていくことが必要です。
教育アドバイザー星森 一
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