クリアファイルの回収・リサイクル

　クリアファイルは、プラスチック製のシートに書類を挟んで使用するファイルです。書類の保管や取引先に資料を渡すのに便利なためオフィスでよく使われていますが、数回使われたあとはプラスチックごみとして大量廃棄されてしまうことが課題です。
　その課題解決のため、オフィスにクリアファイル回収ボックスを設置してリサイクルを行う取組みがあります。2022年4月の「プラスチック資源循環法※ 」の施行に伴い、アスクル株式会社では「アスクル資源循環プラットフォーム」が開始されました。それまで、クリアファイルは回収スキームがなく廃棄物として処理されるだけでしたが、アスクルはクリアファイルを回収、分別して再生プラスチック化し、新たなクリアファイルやボールペンなどに製品化するという再資源化・再製品化・販売の仕組みを作りました。参加方法も、プラットフォームに関連情報を登録し、段ボール箱に不要になったクリアファイルをまとめて宅配便などで送るだけと簡単で、多くの事業者や自治体から賛同の声があがっています。
　このような事業者による環境に配慮した取組みが、産業廃棄物やCO2を削減させ、サーキュラーエコノミー(循環型経済)やSDGsの実現を加速させるでしょう。

※ 　正式名称は、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」

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