- 日替わりコラム
Tue
12/19
2023
国は、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。
それを前提に、DXの状況が現在どうなっているのか日米の企業で比較調査をしています。それによると、DXを進めている企業の割合は、日本は約56%であるのに対し、米国は約79%と圧倒的な差がありました。また、デジタル化の効果に関する別の調査では、日本企業は「期待以上」の回答がアメリカやドイツ、中国と比べると少なく、他方で「期待する効果を得られていない」は日本が最も多い結果となっています。
その理由として、日本では「人材不足」と約68%の企業が回答し、次に「デジタル技術の知識・リテラシー不足」と回答した企業が約45%おり、日本におけるDXが進まない理由として、「人」が最大の障壁になっていることが浮き彫りになりました。
東京造形大学 造形学部デザイン学科 教授地主廣明
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