イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2024

インクルーシブデザインとは何か

 皆さんは「インクルーシブデザイン」という言葉を聞いたことあるでしょうか。高齢者や障がい者など、これまで製品・サービスのユーザーから除外されていた人々を、企画・開発の初期段階から巻き込み、一緒に考えていくデザインの手法です。
 たとえばソニーグループは、2025年度までに原則すべての製品やサービスで「インクルーシブデザイン」を取り入れ、当事者の声を反映させる方針を掲げました。視覚障がい者でも楽しめるゲームや、読み上げ機能付きカメラや液晶テレビの開発、さらに今後は、障害物を検知する白杖用センサーや、音声を文字化して映し出すAR(拡張現実感)グラスなど、同社の技術力を活かした課題解決型の製品開発を手掛けるようです。現行の製品でも、リニューアルなどのタイミングで、インクルーシブデザインの視点から見直しをします。
 サステナビリティ推進部アクセシビリティ&インクルージョングループの西川文ゼネラルマネジャーは、「エンジニアにとって、自分たちが作った製品で喜んでもらえるのは、とてもうれしい。逆に、使ってもらえなければ辛い気持ちになる。どうすれば、制約があってもみんなに楽しんでもらえるか。そうした思いがインクルーシブデザインの原動力なのです」と話してくれました。

『オルタナ』編集長森 摂

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