- 日替わりコラム
Wed
4/3
2024
かつて、仏教への信仰を基に国造りをなされた聖徳太子は、604年4月3日に『十七条憲法』を制定されました。その第一条は「和を以て貴しと為す」という有名な文言から始まり、世界全体の平和への祈りは、1400年以上の時が経過した今もなお、脈々と受け継がれております。
2014年に「和プロジェクトTAISHI」という団体を設立された代表の宮本辰彦(みやもとたつひこ)氏は、日本の平和思想「和の精神」の原点たる、聖徳太子の著した『十七条憲法』を世界記憶遺産に登録することを旗印に、「和と愛」の祈りを世界に届ける平和活動を続けていらっしゃいます。
2017年からは全国の書家を中心に、和文化に携わるアーティストの方々との、国内外での平和活動に取り組んでいらっしゃいます。
『十七条憲法』の制定日である4月3日、法隆寺や浅草寺、四天王寺、高野山や比叡山など、全国の寺社仏閣等において書家やアーティストによる平和の祈りをこめた奉納揮毫が厳修されます。今年は奈良の東大寺もご参加とのことで、栃木県においては2年前に奉納上げされた日光山輪王寺に代わり、昨年より参加させていただいております當山龍興寺も鑑真和上開基の寺で、東大寺縁(ゆかり)の寺でもございますので、有難い仏縁を感じております。私も一僧書家として、聖徳太子「和を以て貴しと為す」という平和への祈りをもって、奉納揮毫させていただきます。
合掌
下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多
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