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2024

若き開発者への手紙(40)ルッキズムとテミスの女神

 「ルッキズム」とは見た目や容姿を意味する「Looks」と、主義を意味する「ism」というふたつの言葉を組み合わせた言葉で、「外見至上主義」ともいわれます。人を評価するうえで「外見」をもっとも重視する考え方で、容姿を理由に差別的な言動をとることもルッキズムに含まれます。昭和の時代には求人票に「容姿端麗」と、見た目の美しさを採用の条件にすることが許容されていました。しかし現在は、外見にとらわれず公正な採用選考を行うために、履歴書に写真の貼付を求めない企業も増えています。
 正義の番人の象徴であるテミスの女神像は、左手に善悪の判断を厳格に行うことを示す両皿天秤を、右手には正義を断固として実行することを示す剣を持っています。そして見かけにとらわれず真実を公平無私に見抜くための目隠しをしているのだそうです。ギリシャ神話の時代から「人の印象の多くは見た目に影響される」ことがわかっていたのです。一方で、見た目の重要性を説く「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」というリンカーンの言葉もあります。
 人を見た目で評価することの良し悪しはともかくとして、こう考えると、商品の見た目であるデザインやブランドについても、さらに深く慎重に考える必要性を感じるのです。

H・B 山越氏が10 年にわたり本誌『月刊クリンネス』に連載したものを加筆修正した書籍が
『「カレーの王子さま」開発責任者から若き開発者への手紙~ヒットのためのヒント集~』
として文芸社から上梓されました。
↓山越氏の過去の記述を読んでみたい方はこちらから
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-24619-2.jsp

商品開発アドバイザーH・B 山越

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