イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Thu

5/9

2024

衛生視点で感染症・災害時のBCPを考える(9)食中毒予防

 災害時、指定避難所の小学校や中学校には1か所あたり500人分以上の弁当が用意されることがあります。防災講習会で保健所・食品衛生監視員が繰り返した言葉があります。「提供される食品はすぐに食べてください。残したものを後で食べてはだめです。もったいないと思わず、廃棄してください」。食中毒を出さないためのもっとも大切な注意点です。避難所では、専用の食事スペースをつくることが食中毒予防のポイントになります。避難者の方が集まって食事をするので、避難所運営者の目が届きやすく、食べ残しを回収することが可能になるのです。
 避難所での主な食中毒予防の具体例をみていきましょう。
 (1)食品などの保管場所:2018年の西日本豪雨被災地の避難所では、午後3時頃に夕食用の弁当が運ばれていました。担当者は、弁当が並ぶケースを廊下の隅に積んでいました。「直射日光を避け、常温で保存してください」、「要冷蔵(10℃以下)」、「10℃以下で保存すること」など食品の表示のとおり、適切な場所へ振り分けます。
 (2)消費期限・賞味期限:生鮮食品は消費期限を確認し、期限が過ぎたものを使用しないようにしましょう。
 (3)搬入後時間:市販品外で、避難所以外で調理された食品は、10℃以下もしくは60℃以上で保管し、2時間を経過したものは廃棄するのが望ましいでしょう。

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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広

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