- 日替わりコラム
Mon
7/1
2024
大阪大学大学院の岡本玲子教授らによる「保健師が『生を衛る役割』の活動を行っていくための『6つのワザ』」の4つ目のワザ、Cooperation(協同)も示唆に富むものです。
保健師らは、地域の憩いの場であるコミュニティカフェを運営する人たちが、とても疲弊していることに気づいたそうです。その要因は、参加者の減少や運営に関する苦情でした。
保健師らは、「運営する人たちが主役になれる機会が必要だ」と考え、そのための懇親の場を設け、カフェを訪れてくれている人々のポジティブな意見や感想を集めたものをビデオレターとして上映しました。温かな想いに触れることによって、運営者は活動の意義や目的を再認識してくれたそうです。このワザは、「ポジティブヘルスに向かう意義を再認識してもらうための機会と場」を設定することによって、ネガティブな状態からもう一度ポジティブな状態に転換を図るための活用事例として紹介されていました。
食品衛生の活動でも、時には辛いことや疲弊してしまう出来事もあるのではないでしょうか。食品衛生も、コミュニティカフェの運営と同様に末永く継続して取り組むことが必要で、山あり谷ありです。良くない雰囲気からの転換方法は、活動継続の一助になるはずです。
リテールHACCP研究所山森純子
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