- 日替わりコラム
Wed
7/3
2024
暑さ厳しい夏を健康的に過ごすための栄養素が豊富なモロヘイヤ。今や夏野菜の代表格となっていますが、モロヘイヤが日本に到来したのは1950年代、本格的に認知度が高まったのは1980年代と、日本での歴史は浅い野菜です。原産国のインドやエジプトでの歴史は古く、重い病を患っていた古代エジプトの王様が、モロヘイヤのスープを飲んで治ったという説から、「王様の野菜」と呼ばれるようになりました。
それほど栄養価が高いモロヘイヤ、特筆すべきは抗酸化ビタミンが豊富なことです。カロテン(ビタミンA)はホウレンソウの2倍以上含まれており、ビタミンE・ビタミンCも豊富で、夏の強い紫外線から肌を守ってくれます。また、葉を刻むと出てくるネバネバした成分は、胃腸の粘膜を保護してくれます。腸内環境を整える食物繊維や骨の健康維持に役立つカルシウムやビタミンKも豊富です。
モロヘイヤはアク成分のシュウ酸を含んでいるため、サッと茹でてからいただきましょう。お浸し、和えもの、天ぷら、炒めもののほか、細かく刻んでネバネバにしてスープやソースにしたり、ほかのネバネバ食材と組み合わせるのもお勧めです。湯通しする程度にサッと茹でて、氷水にさらしてから水気をしっかり切り、空気を抜いて保存袋に入れることで冷凍保存もできます。
管理栄養士/野菜ソムリエプロ篠原絵里佳
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