- 日替わりコラム
Tue
7/23
2024
三浦も含めて、シンボルツリーとして直植えにも鉢植えにも人気がある木が、モクセイ科トネリコ属のシマトネリコです。原産は熱帯地方で沖縄では自生しています。シマトネリコは成長が早く、見栄えの良さが特徴で、あまり水やりの必要もないため、育てやすいです。雄・雌をもち、雌木は花が咲き、実がなり種もできます※ 。ある時、自宅の鉢植えのシマトネリコに、2cmほどの蝶の幼虫と思われる虫を3匹ほど見つけたのですが、成長せずに死んでしまいました。虫はつきにくいようです。また、昨年夏の酷暑により葉が枯れて見栄えが悪くなっていた、17年以上育った街路樹のシマトネリコが、根元からすっぱり切られていました。葉が枯れたぐらいで木は枯れないことを知らなかったのでしょうが、残念でした。その後切り株からは、小さな芽が出てきています。
もうひとつは、街路樹の下や植え込みでよく見る赤い葉が目立つ矮小木、メギ科ナンテン属のオタフクナンテンです。日本の暖地や中国が原産のナンテンの園芸品種で、江戸時代に改良されたといわれています。朱色から赤、褐色と緑の混ざる葉が特徴的で、色を楽しめるので人気です。ナンテンと違って花も咲かず実もなりませんが、ナンテン(難を転じる)の縁起の良さに「お多福」を加えることで、さらに縁起が良いとされ広まっています。
※ 条例で植栽が禁止されている自治体もある。新宿区では「シマトネリコなど管理がしやすいといった理由でこれまで新宿区にほとんどなかった植栽が頻繁に植えられています。特に、大規模な行為については、そこでの植栽が周辺の景観や環境に大きな影響を与えることを考慮し、植栽選びは慎重に行ってください」(新宿区景観形成ガイドライン みどりの手引き)という注意喚起が行われている
NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス