- 日替わりコラム
Thu
7/25
2024
すでに当館の研究員が、「目黒寄生虫館に展示されている寄生虫」ほか本誌に寄稿してきましたが、本稿では遅ればせながら当館のご紹介をします※1 。当館は東京都目黒区下目黒にある、寄生虫を専門に標本・資料の収集、保管、調査研究、展示、教育啓発活動を行う博物館です。1953年、初代館長の医師で医学博士の亀谷了(かめがいさとる)が私財を投入して創立し、財団法人を経て、現在は公益財団法人が運営しています。博物館法のもとに位置づけられた登録博物館※2 です。
現在の建物(地上6階・地下1階)は4代目にあたり、1992年に竣工したものです。1階と2階が展示室で、所蔵する約6万点の標本・資料から選り抜きの約300点を展示しています。美しい展示とわかりやすい解説を心がけ、QRコードを読み取れば外国語の解説を読むこともできます。約140平方メートルの狭い展示室ですが、タッチパネルによる画像と解説もご覧いただき、楽しみながら勉強できる工夫をしています。
創立以来入館料は無料で、資産の運用益と皆様からのご寄付、ミュージアムショップの売上金などで運営しています。お子様連れのご家族、学校などの団体、カップル、学生さんからご高齢の方のグループなど、実に広い年齢層の方々にご来館いただいております。
読者の皆様のご来館をお待ちしております。
※1 https://www.kiseichu.org※2 現在、改正博物館法(2023年施行)に基づく登録博物館への移行作業を行っている
公益財団法人 目黒寄生虫館 館長倉持利明
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