新たな国家資格「愛玩動物看護師」

　近年、ペットを飼う人が増え、犬や猫のみならず、ハムスターやウサギ、爬虫類や鳥類など、さまざまな種類の生きものが家族の一員として人間と暮らすようになりました。それに伴い、求められる獣医療が高度化・多様化し、また生活環境や人の健康への被害防止などの観点から、しつけなど飼い主に求められるものも大きくなっています。動物を介在した介護や教育なども行われるようになり、単なる愛玩動物としての飼養に留まらない社会的意義も増してきています。
　幅広い役割を担う動物看護師がなくてはならない存在となる一方で、その資格や業務について定める法律がなく、動物看護師の技術水準の確保やその業務を十分に果たすことのできる環境の整備ができていないことが、課題となっていました。
　そのような中、愛玩動物の看護にあたる動物看護師の資質向上、業務の適正の確保、そして獣医療の普及・向上を目的として、2019年6月に「愛玩動物看護師法」が議員立法により制定、2022年5月より施行され、それに伴い「愛玩動物看護師」の国家資格が取得できるようになりました。
　愛玩動物看護師の第1回目の国家試験は2023年2月に実施され、「愛玩動物看護師」第1号が誕生しています。

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