イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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8/13

2024

ストレス社会を心穏やかに生きる(118)「御魂(みたま)まつり」

 昔から、「3泊4日、年に一度の里帰り」と申しまして、8月13日のお迎えより、16日のお送りまでのお盆には、ご先祖さまをはじめとする、さまざまな精霊(しょうりょう)たちが、集団で帰省されていらっしゃいます。
 古来、日本の夏は「御魂まつり(祭り・祀り)」の季節で、私たちの先人方は、暑い夏の季節を、仏の世界に向かわれた「みたま」と共に過ごすという「知恵」と「真心」を残してくださいました。
 七夕(たなばた)(棚幡)も、盆踊りも、精霊流しも、すべて「御魂まつり」です。私たちのご先祖さまが生きられた、物もなく、互いに生活が苦しい時代でも、否、そんな時代だからこそ、「御魂まつり」というお盆の風習は、大切な「日本の仏教文化」として、現代にまで伝えられてきました。
 人は、困難に直面し、苦しみや悲しみに苛まれます時、もっとも大切なものを見失ってしまうものです。もちろん、大切な"もの"の価値観は、人それぞれ、さまざまにありますでしょうし、苦しい思いや悲しい経験をしたからこそ、気づき得る「大切なもの」もあると思います。
 どんな時代に生きようとも、「命は一個きり」、「人生は一度きり」。その事実は変わりません。そして、「みたま」とは、「こころ」であり、「いのち」その"もの"なのです。お盆を通して「大切なもの」と向き合うことが、「御魂まつり」の本当の意味なのかも知れません。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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