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2024

廃食油が航空燃料に

 地球温暖化が加速化する中、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて世界中でさまざまな取組みが進んでいます。航空業界では、航空機のCO2の排出量がほかの交通機関に比べて非常に多く、環境意識の高いヨーロッパでは航空機に乗るのは恥ずかしいという「飛び恥(Flight shame)」という言葉も生まれ、問題視されてきました。そんな中、従来の航空燃料に代わる次世代の燃料「SAF(サフ)」が開発され、世界的に注目を集めています。
 SAFとはSustainable Aviation Fuel(持続可能な航空燃料)の略で、バイオ燃料の一種です。従来の石油由来の航空燃料と比べてCO2の排出量を80%程度も削減できるといわれており、主な原料として「廃食油(使用済みの食用油)」が使われています。廃食油は以前から、飼料、石鹸、塗料などにリサイクルされてきました。また日本では年間約50万tの廃食油が出ており、そのうち40万tは飲食店や食品工場のものでリサイクルされていますが、残りの10万tは家庭から出るものでほとんどが廃棄されています。SAFの原料として廃食油は不足しており、自治体や一部のスーパーでは廃食油の回収を行っていますが、あまり認知されていないのが現状です。家庭から出る廃食油も航空燃料になり、貴重な資源として生まれ変わります。

ライター東納英輔

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