京都の顔「鴨川」

　東海道の東の起点は江戸・日本橋ですが、西の起点は鴨川に架かる京都三条大橋になります。上流には特別天然記念物のオオサンショウウオも生息するなど、鴨川は自然豊かな川です。そして歴史都市「京都の顔」として市民にもっとも愛されている川でしょう。また京都府では、鴨川の河川環境を安全で良好かつ快適なものとして次の世代に引き継ぐために、「京都府鴨川条例」を制定しています。
　鴨川では5月から9月末まで納涼床が営業され、店舗によってはランチ営業も行われます。高級な京料理だけでなく、気軽に楽しめるお店も多いので、鴨川の緩やかな流れや水鳥、東山の山並みを眺めながらの食事をぜひ体験したいものです。また、鴨川沿いのホテルやビルの屋上の飲食店、ビアガーデンやバーも人気となっています。
　鴨川は出町柳(でまちやなぎ)駅近くで高野川と合流します。この合流地点の三角州はギリシア文字のΔ(デルタ)と似た形なので「鴨川デルタ」と呼ばれ、亀や鳥などの形をした飛び石で高野川と鴨川を渡ることができます。映画やドラマなどでもたびたびロケ地として使用されています。
　鴨川には遊歩道が整備されています。上賀茂神社や京都府立植物園、下鴨神社なども近いので、桜や紅葉の時期には自然豊かな鴨川沿いで散歩やサイクリングを楽しむのもお勧めです。

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