若き開発者への手紙(46)読書という自己投資

　なかなか増えない収入と物価高に将来の不安を感じ、年金に頼らず、独自の資産形成、老後資金の準備のために「投資」を検討する若者が増えつつあるようです。これまで投資といえばある程度まとまった資金を持つ限られた人たちのものといった印象がありましたが、若者世代にメリットの大きい新NISAが2024年から始まるなど、投資や金融リテラシーに興味を持つ若者も増えつつあるようです。
　そして、将来のためにできる確実な投資、それが自分自身への自己投資です。「仕事の能力を高めたい」、「専門分野の知識や技術を磨きたい」など目的によって方法は異なりますが、もっとも手軽で確実、かつあまりお金もかからない自己投資は読書です。
　ある調査データによれば自己投資の第1位は「読書」であり、2位以下は「資格取得」、「外部セミナー・講習に参加」、「語学習得」と続きます。読書はいつでも簡単に始められ、時間の自由度も大きく費用も安く済みます。「人の価値は読んだ本の量で決まる」とまでいわれます。読書によって一度身につけた知識や教養は、大泥棒の石川五右衛門や怪盗ルパンでも奪うことのできない、あなたの一生の財産になるのです。
　将来への不安払拭の一助として、まずは「読書」という自己投資を考えてみましょう。

H・B 山越氏が10 年にわたり本誌『月刊クリンネス』に連載したものを加筆修正した書籍が『「カレーの王子さま」開発責任者から若き開発者への手紙～ヒットのためのヒント集～』として文芸社から上梓されました。
↓山越氏の過去の記述を読んでみたい方はこちらから
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-24619-2.jsp

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