イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Thu

11/7

2024

ストレス社会を心穏やかに生きる(121)想いを馳せる

 『―あなたの〈こころ〉はどんな形ですか/と ひとに聞かれても答えようがない/自分にも他人にも〈こころ〉は見えない/けれど ほんとうに見えないのであろうか/確かに〈こころ〉はだれにも見えない/けれど〈こころづかい〉は見えるのだ/それは 人に対する積極的な行為だから/同じように胸の中の〈思い〉は見えない/けれど〈思いやり〉はだれにでも見える/それも人に対する積極的な行為なのだから/あたたかい心が あたたかい行為になり/やさしい思いが やさしい行為になるとき/〈心〉も〈思い〉も 初めて美しく生きる/―それは 人が人として生きることだ』
 私の好きな、詩人 宮澤章二さんの「行為の意味」という詩です。
 確かに、「心」に形はありません。でも、「心」を形にすることはできます。それは、言葉であったり、態度であったり、眼差しであったり、笑顔であったり、手の温もりであったりするかもしれません。
 「心」を形にできた時、その「思い」は、「想い」となって、人の「心」に届き、「人」と「人」とをつないでくれるものです。
 場所も、時間も、命もすべて、あらゆるものに「想いを馳せる」。
 過去に感謝し、未来に夢見て、今この瞬間に大切な人を想う。
 それは、「心」そのものの、あらわれなのだと思います。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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