イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

11/27

2024

半径2kmで栄養の循環をつくる(3)カエルの子はカエルなのか(3)

 初めての出産を経て、「食べもので人が育つ」というごくあたり前のことが不思議に思えて、買いものでも自然と健康志向のものを手に取るようになっていました。娘にはジュースの代わりに4つの野菜を葉ごと煮出した出汁を飲ませていました。アンパンマンのようなまんまる顔でそれをチューチュー飲む娘が可愛く面白くて「よく飲めるよね。私、無理かも」、「ママもこんなふうに育ちたかったなあ」と顔をツンツンしていると、写真で見た赤ちゃんの頃の自分と娘の姿がそっくりだと気づきました。「母さんも食に気を遣ってくれていたのかも」(私は床に放置された写真ばかりだったけれどね)。
 畑では野菜が少しずつ形になり、ご近所さんにお裾分けすることで、変化が訪れました。触発されたママ友たちが小さなスペースを見つけてはいろいろなものを植え始め、大小の花でアパート周りが賑やかになっていきました。お向かいさんとドアを開けっぱなしにしたまま家の境をなくし、その間を子どもたちが走り回り、おかずも共有する。そんな長屋のようなコミュニティになっていきました。
 「私も畑やってみようかな」というママ友が一人現れ、また一人と、連なって耕しに行くようになりました。ローカルで、小さな幸せ探しのような暮らしがとても気に入っていました。

ローカルフードサイクリング株式会社 代表たいら由以子

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