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2024

八丈小島で実施された蚊の防除

 八丈小島は面積3km²、標高600mほどで、八丈島の北西7.5kmにある小さな島です。かつては有人島であり、江戸~明治時代にかけて最大400人、1948年には170人、1955年には50人程度の人々が、公共事業、農業、漁業、畜産業で生計を立て生活をしていました。島にはライフラインの設備はほとんどなく、島への移動は「共栄丸」という小さな船だけでした。この島では以前より「バク」といわれる風土病が知られていました。この風土病の原因はマレー糸状虫という蚊からの感染です。1950年頃の日本は青森県から沖縄県まで、隣の八丈島、青ヶ島でもフィラリアの保虫者がいましたが、すべてバンクロフト糸状虫でした。つまりこの島だけがマレー糸状虫だったのです。
 特筆すべきことは、この島での防除方法です。当時は当たり前のようにDDT散布が行われていましたが、この島は飲み水を雨水に頼っていたために、雨水を溜めるタンクには殺虫剤を散布することができず、金魚とメダカが放されました。生物学的防除方法です。この努力によって、八丈小島は無人島になる前の1968年には保虫者のゼロが達成されました。
 最後に1969年に離島が開始され、直前の島の人口は91人で大半が高齢者と子どもだったようです。

イカリ消毒株式会社 名誉技術顧問谷川力

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