- 日替わりコラム
Fri
1/10
2025
高齢者は家族のモノを引き受けて生活をしている―そんなふうに感じるシーンが多々あります。
たとえば「親がモノを捨てないタイプでほとほと困っている」というクライアント様からのご依頼で作業サポートをしていると、クライアント様ご自身が実家を離れるときに置いていったCDや漫画、アルバム、趣味のモノが押入れや廊下収納などあちこちから出てくることが多々あります。ご自身の部屋をそのままにしてあるケースもあり、「必要ではないけれどとっておきたい」が叶った生活をされていることがわかります。そして作業中見つけたモノを「懐かしい」と言いながらそのまま戻そうとされるのですが、それらを実家からすべて出すことができれば、親御さんの生活は、今のモノを持ったままでも片づいた状態にぐっと近づけることができるのです。この際に処分・持ち帰るも良いですし、そのまま実家に置いておいてもらうのであれば、1か所にまとめ、奥の部屋などご両親の生活の妨げにならない場所に置きましょう。
実家が片づかない原因について、捨てられない親が100%悪いのではない、自分にも責任があると思えたら、親御さんへの片づけのアプローチがもっと良いほうに変わることは間違いありません。このとき、置いてくれていたことへの感謝も伝えられるとなお良いですね。
株式会社オフィスミカサ 代表/整理収納アドバイザー一級認定講師長野ゆか
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス