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2025
令和6年元日の能登半島地震の被災地では、5万戸超で断水が続きました。断水で苦労したのが、トイレの確保と排泄物の管理でした。断水のときは、井戸水や川の水、プール水などをバケツに入れ、トイレの流し水として便器に一気に流す方法があります。ただし、下水道や浄化槽の損傷、停電で下水中継ポンプ場の装置が稼働できないときは、便器に水を流すことはできません。
ここで、断水時に利用可能な防災トイレ4種類を見ていきましょう。
(1)携帯トイレ:洋式便器などに設置して使用します。し尿を袋に溜めたあとに凝固剤を入れるタイプ、袋に吸水剤が入ったタイプがあります。
(2)簡易トイレ:一例として、段ボールを組み立てて座る部分をつくるものがあります。電気が使える状態ならば、電動式の簡易トイレもあります。排泄後、ボタン操作で自動的に袋の口が閉まり、袋が切り離されます。
(3)マンホールトイレ:下水道管に接続する排水設備のマンホール上に設置するものです。通常は、学校や公園などに専用のマンホールが設置されています。
(4)仮設トイレ:工事現場で使われるような屋外設置のトイレです。トイレの下に便槽があり、定期的に回収することが必要です。電気が復旧し、仮設水槽が設置できると、水洗トイレと同様に使用できるタイプもあります。
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オフィス環監未来塾 代表中臣昌広
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