イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2025

半径2kmで栄養の循環をつくる(4)カエルの子はカエルなのか(4)

 コンポスト※1 の話は、私と母との関係性を抜きには語れません。
 あれは小学4年生、遠足の前日でした。日頃の不満に決着をつけようと、母の後ろに立って小さな声で「弁当のおかずがいつも1~2種類で、全部茶色だと恥ずかしい」と言ったそのとたん、「おおちゃく※2 だ」と楽しみにしていた遠足のリュックの中身全てを庭に投げられました(ゆいこ、泣きながら回収)。反抗期だった6年生の時には、口ごたえをして部屋にこもった後、呼ばれない食卓に遅れて座ったところ私のハンバーグが半分になっていました。兄がニヤニヤしながらこちらを見ています。そんな兄の皿にはハンバーグが2つ。これは俗に言う「問答無用」か?いやいや、いわゆる師匠の問答無用には相手の成長が前提なのでは?何かがおかしい、おかしいと言葉を探し、多くの本を読み映画を観るうちに私は確信しました。
 「よそと違う」、「正当ではない」、「普通というものには基準がない」。
 模索する中で知恵をつけて正論を言おうものなら、親に対して正当も何もあるかと、すぐに母のゲンコツが飛んできます。こうして私は小さい頃から、意見が通らない小さな家庭社会で戦い続けて、完全にひねくれてしまいました。私は思います。私がカエルの子なわけがあるか、青春を返せ!

※1 家庭から出る生ごみなどを発酵・分解させてつくった堆肥や堆肥をつくる容器
※2 方言で生意気という意味

ローカルフードサイクリング株式会社 代表たいら由以子

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