イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

2/26

2025

三浦半島の自然と歴史(39)散策で発見、踏まれても強い雑草たち(4)

 カタバミ(葉が緑で花は黄色)は、カタバミ科カタバミ属の多年草で、水溶性シュウ酸塩が含まれているので噛むと酸味があります。シュウ酸は英語でoxalic acid といい、カタバミ属(Oxalis)の葉から単離されたことに由来しています。酢漿草・片喰※ は、日本の十大家紋の1つに数えられています。在来種では、アカカタバミ(葉が赤紫で花が黄色)があり、それら以外には南アメリカ原産のムラサキカタバミ(環境省要注意外来生物)や、イモカタバミ(葉は緑で花は薄紫)、北アメリカ原産のオッタチカタバミ(葉が薄緑で花は黄色)、南アフリカ原産のオオキバナカタバミ(葉は緑で花は黄色)など帰化した種もよく見ることができます。
 コモチマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ属の一年草で在来種です。目立つ黄色の花を道路脇のそこここに見つけることができます。九州南部から沖縄に分布するよく似た同属のハママンネングサは、準絶滅危惧に指定されています。
 トキワハゼは、サギゴケ科サギゴケ属の一年草で、日本全域に生えている在来種です。踏み固められていてもしぶとく花を咲かせているのには、感動します。同属の在来種多年草のサギゴケ(花の色が紫と白のものがあります)とよく似ていますが、花は明確に区別できます。

※ いずれも「かたばみ」と読む

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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