イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Tue

3/4

2025

素晴らしき生きものたち(17)今年はどんな春

 今春、皆さまの周りの風景はいかがですか。去年と変わりませんか。私は四季を通じて、身の回りの自然や人の営みの変化を観察しています。たまたま見つけた何気ない変化が、一過性のものなのか、それとも継続するものなのかが気になるのです。根底に温暖化への警戒心があるからでしょう。
 一昨年の3月号では冬枯れせずに青々と草が茂る堤防のけもの道、昨年の3月号はクマと人の未来について紹介しましたが、その様子は今年も変わりません。
 そして今回は、昨年の晩秋に気づいた小さな変化のお話です。家の前の川に遡上した鮭を見ていた時のこと。例年より遅く、2年ぶりの遡上でした。2匹の鮭が寄り添って泳ぐ横で、小さな銀鱗がいくつも光りました。鮎が群れをなして藻を食んでいるのです。師走の時期に初めて見る光景でした。もう一つは、早春に一斉に姿を消した堤防のトビが、秋に2羽戻ってきた話の続きです。小春日和の朝、20~30羽の群れが空に円を描いて舞っていました。避暑地から戻って、集団お見合いしているのでしょうか。謎です。地上では田んぼの二番穂が大きく育って、黄金色の波です。
 こんな光景や現象が続くか消えるか、見届けていきたいと思います。

富山市ファミリーパーク 名誉園長/元日本動物園水族館協会 会長山本茂行

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