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Thu

3/6

2025

サボテンが地球温暖化防止に貢献する

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書によると、今世紀が終わる頃には、世界の平均気温が最大で3.3~5.7度も上昇すると予測されています。
 現在、サボテンを植林に使用し、空気中の二酸化炭素(CO2)を固定する試みが世界の各地で行われています。サボテンを植林に使用することにはどのような利点があるのでしょうか。まずはやはり、乾燥や高温に強いことです。サボテンであれば、大きな樹木が育たないような乾燥地域でも植林が可能です。また、火事になるリスクもほとんどありません。次に、成長するスピードが速く、CO2の吸収量が大きいという特徴もあります。たとえば、スギやヒノキの年間炭素吸収量は1ha当たり1~3トン程度ですが、サボテンは1ha当たり2トンを超えるといわれています。
 さらにもう一つ、サボテンには非常に面白い性質があります。なんと、空気中のCO2をバイオミネラルと呼ばれる結晶に変えてしまうのです。バイオミネラルに固定されたCO2は分解しにくいため、サボテンが枯れた後も長期間地中に残ります。つまり、サボテンはCO2を長く安定的に土壌中に閉じ込められる可能性があります。筆者の研究室でも現在、サボテンを活用したCO2長期固定技術の開発を進めています。

中部大学 応用生物学部堀部貴紀

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