- 日替わりコラム
Tue
3/18
2025
ICT※ の発達や普及により、私たちの働く場はオフィスビルの中に留まらず、さまざまな場所に展開されています。モバイルツールさえあれば、いつでも、どこでも、誰とでも仕事をすることが可能となり、移動中の新幹線の車内でも、公園でも、カフェやファミリーレストランでも仕事ができるようになりました。
しかしながら、他方では高度な設備環境が整う専門のワークプレイスが求められます。オフィスを専門とする学会では、そのような場をサードワークプレイスと位置づけ、(1)入居者同士のつながりを生む「刺激と交流を支えるシェア環境」、(2)駅の構内にセッティングされているような「個人向けの立ち寄り拠点」、(3)社員テレワーカーのための「法人メンバーのサテライト拠点」、(4)多様な利用者に開かれた「組織の外とつながる場所」、(5)ベンチャー企業などが期間限定で利用できる「ビジネス拡大のための前線拠点」というように分類しています。
そしてこれらのサードワークプレイスは、都市の広がりの中で分散し、拡張していきます。それに応じて、いわゆる本社(センターオフィス)は、必要空間やコミュニケーションを活性化させるためのサービスパッケージとしての「プラットフォーム環境としてのオフィス」と位置づけられます。
※ Information and Communication Technology の略で、情報通信技術のこと
日本オフィス学会 副会長地主廣明
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