イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

4/16

2025

地域農業の未来を拓く(1)

 南阿蘇村は、九州のほぼ中央にある阿蘇山の南麓に広がり、観光客が数多く訪れる農業と観光が主産業の村ですが、農業従事者の高齢化は進み、耕作されない農地も増えつつあります。
 どの分野でも高齢化と人材不足は課題だと思いますが、米を生産している人の多くは70歳前後で、あと5年ほどで体力の限界を迎えます。子や孫も、勤めている会社を辞めてまで儲からない農業はやりません。昨年は急に米や野菜の価格が上がりましたが、生産者の側からみると米も野菜もこれまでが安すぎただけで、今後農業を志す人が増えるかは未知数です。
 国産が無理なら輸入すればよいという考え方もありますが、異常気象が当たり前のようになり、世界情勢も不安定さが増していく中で、お金さえあれば何でも買える時代は終わりつつあると思います。特に食料は、自国民を飢えさせてまで輸出する国はないので、安易に輸入に頼る一方で国内の生産者が高齢化し、農地は荒れて山になっていく現状を見ると、この国はこの先大丈夫なのかと不安を感じずにはいられません。
 そこで南阿蘇村では、令和3年10月に南阿蘇村農業みらい公社を立ち上げ、耕作を断念された方の農地の仲介、地域おこし協力隊の制度を活用した新規就農者育成、農作業受託などを開始しました。

一般社団法人 南阿蘇村農業みらい公社 事務局長山戸陸也

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