- 日替わりコラム
Fri
4/18
2025
(1)輸入品の「フォー」のパッケージの表面に大きくグルテンフリーの文字がデザインされていて、裏面の原材料表示欄には日本語のシールが貼られ、「グルテン」と書かれていた。(2)パン屋で販売されていた「米粉パン粉」の原材料表示欄には、グルテンと書かれていた。(3)パン屋の店頭に「米粉パン」のコーナーがあり、POPに「アレルギーの人にも!」と書かれていた。さらにプライスカードにはグルテンフリーと書かれていた─これらはいずれも小麦アレルギーの人が勘違いして喫食し、食物アレルギーを発症しています。
(1)と(2)の事例では、原材料表示欄には「グルテン」と明示されていたのに、消費者が勘違いし、表示をきちんと確認しなかったため事故が起こりました。(3)は表示義務の対象ではない店頭販売でしたが、「卵と乳成分を含まないものだから、アレルギーの人にも!とPOPに書いた。小麦が混入していないという意味ではない」とパン屋さんは説明していました。(3)は紛らわしいメッセージに問題がありそうです。この3つの事例は、消費者だけではなく、販売する立場の人も気を付けなければいけない事例ではないかと思います。リスクコミュケーションのツールとしての表示の役割を思い出して、どのように表現すれば誤解事例が発生しないか、考えていただけるとありがたいです。
認定NPO法人 アトピッ子地球の子ネットワーク赤城智美
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス