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2025
2025年1月のオルタナオンライン記事※ によると、地球の平均気温(2024年)は、19世紀の産業革命前の水準と比べて1.55度上昇しました(世界気象機関WMO調べ)。暦年で1.5度を超えたのは史上初めてのことです。
いま、国連を中心に、世界各国は「地球の平均気温の上昇を、産業革命前と比べて1.5度以下に抑えよう」というパリ協定の目標のもと、気候変動対策を進めています。それなのに、すでにその目標を上回ってしまったのはショッキングなことです。事実、この1年でも、オーストラリア、シベリア、ハワイ、カリフォルニアなどの各地で大規模な山火事が発生し、台風やハリケーンなどの風水害も以前と比べて甚大になってきました。これだけ書くと暗い気持ちになってしまいますが、国連のグテーレス事務総長は「1.5度を超えた年があっても、長期目標が達成できないわけではない」と諦めてはいません。そして、「その軌道に乗るには、さらに懸命に戦う必要がある。最悪の気候災害を回避する時間はまだある。しかしそのためには、リーダーたちは今すぐ行動しなければならない」と決意を新たにしました。
私たちは、子孫にどんな地球を受け渡せるのか。今まさにその岐路に立っています。
※ https://www.alterna.co.jp/143740/
『オルタナ』編集長森 摂
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